アパートに戻った。
夕方頃帰ってもいいかなと思ったけれど、稲アレルギーが悪化したのでなかば逃げるようにして実家を後にした。四方を田んぼに囲まれているから、その脅威からは逃れようがないのだ。
稲アレルギーは花粉の飛散期間こそ短いものの、低地にあるため花粉を吸い込みやすく、症状はスギ花粉よりも強烈ときたからたまったもんではない。酷いときは気管支と肺が熱くなり、呼吸が苦しくなることもある。
母と弟とウサギにさよならし、アパートに戻る頃にはその症状は治まっていた。
実家は落ち着くし居心地が良いけれど、やはり今の自分の部屋が一番落ち着く。見慣れた光景に安心できるし、自分が生活しやすいように工夫・改善された空間は使い勝手がよい。ごはん作るのは面倒だけども・・。
そういえば、病院から一時帰宅していた父とはほとんど話さなかった。そもそも私が帰ってきたと同時に病院へ戻ってしまったし。たまには見舞いに行こう。親孝行できる時間は限られている。