父は思ったよりも元気だった。
一家の問題児である私の父は、過去十二年間で10回以上入退院を繰り返している。入院は毎回恒例なので深刻には受け止めていないけれど、歳も歳なのでやはり心配な部分もある。母が一番恐れているのは父が入院し家族に迷惑がかかることよりも、朝起きたら身体が冷たくなっていることを怖がっているのだと最近知った。
一時間ぐらいのんびりとおしゃべりをしていた。私の性格や感性は父似なので、割とウマが合う。病棟にいる患者は変なやつばかりだと半ば愚痴のように喋るものの、その言葉の一部には同じ苦しみを抱える人たちへの愛情が含まれていた。
父は精神科にいる。病名はアルコール依存症だ。
人生にはいくつもの壁があって、ぶつかる度に心身にヒビが入り、そして病気になった。暴力は絶対に振るわないし根は穏やかで優しい人なので、私は父を恨んだりはしていない。まぁ色々とあったけれど、余生は父の生きたいように生きればいいと考えています。
アパートに帰る帰り道、彼の車とすれ違った。ナンバーを見て間違いないと思った。まさかこんなところですれ違うとは思っていなかったので、思わぬ事態に心臓がぎゅうっと痛くなった。
ああ、もう恋愛はなんでこうも私を戸惑わせるのかなぁ。。
夕飯は、雲南豆腐、中華スープ、パン屋のパン。
雲南豆腐を作るのははじめて。麻婆豆腐の雲南省ver.だそう。「ヨーガンレールの社員食堂」をぱらぱらめくっていたら「雲南豆腐」の文字があったので作ってみたというわけです。
昨晩、悔い改めようとか言ったそばからこう。「揃える」を習慣化させなきゃだめだね。
隣家のクソガキがキイキイ声で「なんでこんな父親なのォ～！だから母さんに嫌われるんだよ！！」と、いつものバカでかい声で叫んでいる。どの家庭も大変だねぇ。
