21:10 退社。
夕飯は昨晩作った定番のラタトゥイユ。帰宅後に温めるだけのごはんがあるってうれしい。一晩寝かせたのは、なお一層おいしかった。
しかしまぁ、仕事というものは一度に群れをなしてやってくる。今日もまた、ひとつふたつと新規案件が飛び込んできた。うち一つはコンペ形式になるので受注は約束されたものではないけれど、新規口座開設のチャンスが巡ってきたと思うと妙にわくわくする。いままで種まきしてきたものが刈り取れるのかもしれないのだから。
こういった引き合いは、先輩からの引継ぎがほとんどない私にとって売上アップのチャンスになる。昨年4月に入ってきた新入社員の後輩よりも売り上げが少ない月がある私には、ほんとうにありがたいこと。
この後輩は先輩の引継ぎがあり、新人ながらまあまあに良い数字を売り上げている。もちろん新規で獲得したものもあるからそれは彼女の努力の成果だし、評価されて当然だと思う。
だけど悲しいかな、この会社は営業マンの成果を売り上げでしか評価しない。まぁ当然のことだろう。結果がすべてだからね。だけども、そこばかりに焦点を当て、会社の方針である「新規開拓」を遂行している者に対して正当な評価をしていないのが癪に障る。私はそれで3年間もの間不当な評価をされ続けてきた。あるとき直談判して、ついに不当評価を認めた会社は緊急的な措置をとったけれども。
先週末、そのことについて私は上司に愚痴った。いい意味で言えば意見した。そのとき上司はこう言った。
「なんの努力もしてない人よりも、28さんは努力していると思うよ。それに他の営業に比べ28さんはラッキーな人だ。新規開拓専門というチャンスを与えられ、自由にできるんだもの。みんな28さんのことをうらやましいと思ってるよ」
その言葉を聞いたときは驚いた。みんな私のポジションがうらやましいと思っているなんて考えもしなかったから。
まわりは、会社から与えられた仕事をこなすだけだという。彼らには仕事を生み出す力がないのだという。こなすのは確かに大事な仕事だけれど限界はある。売上をキープできても決して上がることはないから。反対に生み出す仕事は無限大。努力とチャンスとセンスで、いかようにも仕事を生み出せる。
営業マンは、実はすごくクリエイティブな職業なんじゃないかな。そんなことを思った。
限界かなぁと思っていたけれど、しばらくは続けてみるか、営業マン。