今日は部屋のレイアウトを変えたり掃除したり。
なんだか何かを変えたくて、ベッドの向き、それから机の向きを変えた。ベッドの位置は90度回転させた。引越当初から配置は変えていなかったから最初は違和感があったけれど、二、三時間もすれば慣れてくる。不自由がない限りしばらくはこの配置でいこう。ちょっと新鮮な気分になれて気持ちがいい。
今日は友人が昨年末にオープンさせた店へ出向いた。彼とは私が二十歳の頃に出会っていて、あれからもう13年が経つ。当時私はアングラなイベントやお店に通っていて、音楽イベントで出会ったのがはじまりだ。あの頃、彼は33歳くらいだっただろうか、変わり者が多いグループのなかでもひと際目立つ存在だった。とはいえ嫌な感じはなく、とても素朴で優しいおじさん(お兄さん)という印象だった。それは今も変わらない。
店を始めるにあたり、彼は長年勤めた会社を辞めた。彼ならきっとそうしただろうと思っていたから、特別驚きはしなかった。長い間温めてきた思いを形にするとき、どんな気分だったんだろう。私にはわからない。
正直、生活は厳しいという。現に、他にバイトをしながら店をやっているそうで、とても儲かっているという印象はない。ただ、そんなことをいう彼に悲壮感はなく、むしろ自分の人生を楽しんでいる様に見えた。四十代なかばという年齢でちょっと疲れた顔をしていたけれど、彼のその素朴な笑顔からは自分の人生を歩く意志のようなものを感じた。
なんだかうらやましく思えた。