本日、実家の田植えなり。
まずは【生き物地球紀行】的なものからどうぞ。
今年もツバメが巣を作りにやって来た。ふたつの夫婦が我先に!と土地(巣を作る場所)探しをしていた。
トップの写真は家のなかに入っちゃった夫婦。お願いだからそこにはお家建てないでね。
にょろりにょろり。
彼(彼女)はどんぶら脇の草の中で生活している。
ミノムシ。メスは一生簑の中で暮らすという。新たな土地を目指して前進する彼女を見て、なんだか励まされたように感じた。
「今日はええ天気やねぇ、奥さん」
「ええ、昨日の雨空が嘘のようね」
昨日夕刻、近くの山で土砂崩れがあった。凄い音だったらしい。登山者の足慣らしにちょうどいいと評判の山なのに、崩れたのはまさかの頂上付近。もしかしたら立ち入り禁止になるかも。
田んぼにいた緑色のヒル。きもちわる~い。
この後、母の手により水路の水で流された。なむぅ。
ヒルに負けじと素足でいざ入水(入泥)!
ひんやりなめらかな泥が素肌を包み、なんとも心地よい。上手く植わらなかった苗を植え直した。
おいしいお米ができるといいねぇ。
そうですねぇ。
ありんこさんたちは働き者。この下に彼らの帝国があるのか。
田植えをする父。この後、息子(私の弟)にバトンタッチ。
しかしまぁ、こうやって見るとずいぶんと田舎だ。でも、とても良いところです。
ひつじ牧場には子羊が誕生していた。全身まっくろで愛らしい目をしている。たぶんこの子羊は、今年の秋祭りにラム肉にされちゃう羊なんだろうなぁ。。普段当たり前のようにお肉を食べている身ですが、生きている姿を見るとお肉を食べたいとは思わなくなる。実際、お肉は週に1回程度しか食べないので、やろうと思えば菜食主義者になれるかもしれない。なる予定は今のところないです。
沢の方ではキジのつがいも見ました。弟はイノシシを発見。私は見逃しました。山には熊もいるから気をつけなくちゃね。
田植えを終えた後に、洗車&車内清掃。すっきり。
車の上にはツバメが。フンは落とさないでね。
そろそろアパートに帰ろうと思っていた頃、自宅に電話がかかってきた。20年近く前に亡くなった父方の祖父の弟さんが亡くなったと、訃報の連絡だった。95歳だったそうだ。祖母の葬儀の際には出席してくださって、高齢ながらも足腰のしっかりした方だなぁと今でも印象に残っている。
祖父は七人兄弟の長男で、亡くなった弟さんは次男。数か月前には、同じく祖父の兄弟が亡くなっており、立て続けの訃報を聞いた父の顔色は曇っていた。
去年の今時期には、一番下の弟である大叔父さんが亡くなっている。短気で口の悪い人だったけれど女性には優しく、いざという時は頼りになるおじさんだった。私はよく「おいさん」と呼んでいた。亡くなる3日前の雨の日に、おいさんに会いに行ったのをよく覚えている。おやすみ、また来るねと挨拶を交わしたのを最後に、3日後、おいさんは眠るように天国へと旅立った。
永遠の命なんてないと知っているし、これが自然なことだと理解していても、近親者の死ほど悲しいものはない。いつかは両親も、そしてどちらが先に逝くかはわからないが弟もいづれ死ぬ日が来る。好きだったあの人も、仲の良かった友人も、みないつかは死に、灰にされ、土に還る。当たり前に廻ってくる、当たり前の現象。
当たり前と思ってはいても、やはり死は怖い。残された後の世界で生きる悲しみは、できるだけ感じたくないと思う。目をそむけてしまいたい。
だけど、目をそむけてしまったら、悲しみを感じないようになってしまったら、それはそれで虚しいように思う。死をすんなりと受け入れる心の強さは手に入れられなくても、悲しみを自分の心でしっかりと受け止める覚悟は持っていたい。それが、故人に対しての最大の敬意と供養になるのだと思うから。