眠気と身体のだるさで一日しんどかった。
昨晩は23:00に帰宅した。二日間で150名くらいと名刺交換し、喋りまくったお陰で喉が痛い。昨年みたいに三日間通しでなかったのがせめてもの救いである。
二日ぶりに会社へ行くと、さらに気持ちがどんよりした。出張中に溜まった案件をこなさなければならない苦痛。体力を使い切ったあとの脳を使う仕事は、やはり疲れるし気が重たい。
冷たい水を飲んで気分をリフレッシュしよう。そう思って、コップが保管されている棚を覗いた。
トキがいない。瞬時にそう思った。
会社用のマグカップは、新潟駐屯地の創立記念でノベルティとしてもらったものを使っている。学生時代 新潟に住んでいた頃、自衛隊ヘリのデザインコンペに応募した際に佳作入賞で記念に貰ったものだ。かれこれ15年は使っていたお気に入りである。そのマグカップがどこにも見当たらないのだ。
棚の上段、中段、下段どこを見ても見当たらない。さらにその下の棚にも、水切りかごのなかにもその姿はない。火曜日の夜、帰宅前に洗い、自らの手で確かに棚に戻している。
マグカップが消えた原因で考えられるものがみっつ挙がった。
ひとつめは、誰かが落として壊し、証拠隠滅のために処分した。
ふたつめは、誰かが自分のものと間違えて使っている。
みっつめは、いやがらせ。
どれもマイナス的な考えなのが笑えるが、上記のみっつが有力だろう。それともマグカップに足が生えてどこかへ逃げてしまったのか?そんなわけあるはずがない。人の手によってどこかへ行ったのは明白だ。
お気に入りがなくなったのはちょっと落ち込むけれど、まあしょうがないと思っている。ただ、行方がわからないというのが一番気持ち悪い。ましてやその舞台が会社であることが、気持ち悪さをいっそう引き立てる。好きな子のリコーダーをなめる的なことだったらゾッとする。まぁ、そんなことはないだろうけれど、万が一そうであったら速攻会社辞めるよ。そうでないことを祈る。
トキ、きみは一体どこにいるんだい?はやく戻ってきておくれ。