おいしい新米の季節になった。
どんぐりころころ、季節はすっかり秋。
三連休の初日は朝から13:30まで出勤。日、月は実家に帰っていた。
山椒の実が赤くなっていたので摘んできた。天日干しにし、山椒粉を作る。
なんでしょう?
正解は「うさぎの毛」でした。生え代わりの季節で、ブラッシングすると大量の毛が抜ける。母と弟がブラッシングすると彼は一目散に逃げるけれど、私のときはおとなしくしている。
恐竜パズル。小学生のときのかな。
引出しの中は、三年前から時が止まっている。
懐かしいガラケー。中央と右の携帯はリモコンみたいで気に入ってた。電源入れたら昔のメール読めるかなと思ったけれど、好きだった人へのメールとか恥ずかしすぎて読めたもんじゃないだろうと思って電源は入れなかった。っていうか、そもそも充電器がない。
相変わらず花の名前がわからない、元 栽培委員会(小学生時代)。
日曜日は地元の秋祭りがあったけれど行かなかった。酔っぱらった父に振り回されるのが嫌だからだ。父のアルコール依存症は悪化の一途をたどっている。肝臓だってボロボロだし、ご飯を食べないから体重は落ちていく一方。一時期はうまく断酒できていたけれど、最近またアルコール度数の高い酒を隠して飲んでいる。日中はなにを喋っているかわからないくらい意識が混濁していて、肝臓の悪さから顔が土色をしている。
娘としてこんなことは思いたくないが、もうそろそろなんだろうと思ってしまう。父のアルコール依存症が露呈して13年。私は父の力になれたのだろうか。かえって苦しめたんじゃないだろうか。最低な娘だったんではなかろうか。前向きな考えよりも暗い記憶が脳裏を過ってしまって、自宅にいる間は父を直視できなかった。
でも、後悔はしたくない。そんなことを考えながら実家を後にした。父は最後まで手を振っていた。
実家を出る前、ふと「帰り道で車が事故って私が死んだら、みんな悲しむだろうな」と考えた。その帰り道、実家を出て五分後。トンネルのカーブで対向車のアウディが猛スピードで加速ながらセンターラインをオーバーし、私の走る車線へ飛び出してきた。間一髪のところでアウディがハンドルを切り、自分の車線に戻った。私がもう少し前を走っていたら正面衝突し、死んでいたか大けがをしただろう。
馬鹿なドライバーの犠牲にならなくてよかった。