最近は豚汁ばかり作っている。
豚汁はいい。野菜とお肉がたっぷりはいった熱々の汁はおかずのようで、ごはんがとてもすすむ。生姜がぴりりと効いていて、野菜はほろっと崩れるように柔らかく、おいしい出汁が凝縮された豚汁は冬場のごはんとしてとても重宝する。仕事で遅く帰ってきてもそのあたたかな一杯があるだけでとても心強い。
特に、さつまいもが入った豚汁が大好きだ。じゃがいものそれより甘みが強く、優しい味わいになる。小学生の頃、秋になると畑で採れたさつまいもを使った豚汁が振る舞われた。「サツマイモ集会」という名の会は毎年楽しみだった。さつまいも入りの豚汁を食べると、気持ちはいつでも小学校時代に戻ることができる。
夕飯。昼食が遅めだったので、軽めにしておいた。
手前味噌ですが、私の豚汁はとてもおいしい。八幡屋磯五郎の七味をたっぷりかけて。
バゲットにバターとはちみつ。シンプルだけどこれがうまいのなんのって。
夕食後に「あなたになら言える秘密のこと」を鑑賞。この映画は5、6年前に一度観たことがある。当時はそれほど印象に残らなかったのだけど、なぜだかとても観たくなったのでTSUTAYAで借りてきた。
2005年制作のスペイン映画で、主演はサラ・ポーリー。自国の内戦に巻き込まれ心と身体に大きな傷を負った 主人公ハンナと、油田採掘所での火事で重度のやけどを負ったジョセフの、辛い過去を見つめながら再生に向かおうとしている姿を映す。
淡々としていて派手なシーンはない。寒々しい空気が漂い、どちらかといえば陰鬱とした雰囲気の映画だ。映画に登場する人々もどこか心に陰を持っているようで、とてもハッピーな映画ではない。
ハンナがジョセフに秘密を打ち明けるシーンは突然やってくる。たいていの映画はハイライトシーンの前に前置きがあることが多いが、この映画にはそれがない。
だけど、気が付けば話に吸い込まれている。短時間観ていただけでこれほど共感させられるのはなんとも不思議だ。吸引力が強い。
今日みたいな天気の日にはよく合う映画だと思います。私は好きです、こういう雰囲気の映画。
明日も冷たい雨が続くのかな。さむいなぁ。
おやすみなさい。