南東三階角部屋日記

四十代前半女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

12月30日 10年の壁

10:30 起床。最近はダラダラとしていて朝が遅い。

 

30日は、高校時代の友人とおよそ10年ぶりに会った。彼女とは親友と呼べるほど仲が良く、放課後は一緒に過ごしたり、好きな人の話をしてよく盛り上がったもの。彼女がいたから毎日が楽しかった。それも高校生活が終わりそれぞれの道へ進むと、連絡は少なくなり、合う回数も減り、お互い社会人になってからはメールのやり取りすらしなくなった。

 

時々頭のなかで「彼女は元気だろうか」と考えることはしても、「元気?」と文字を打つその一歩が踏み出せなかった。

 

そうこうしているうちに、あっという間に10年という月日が流れた。

 

 

年末か年始に会おうと提案してきたのは彼女のほうだった。彼女から連絡が入るのは7年くらいぶりだろうか。今は東京で仕事をしている彼女が、年末は実家に帰省するから会いたいという内容だった。一瞬、渋った。もう10年も会っていないし、当時はあんなに仲良かったのに今会えばギクシャクするんじゃないだろうかと変に勘ぐった。まったく、めんどくさい大人だ。

 

でも、この機会を逃したら、今後一生会えないような気もしていた。この十数年の間に疎遠になってしまった友人は沢山いて、そのたび自分を孤独に追いやってきた。もうそれはしたくない。彼女に返信をする。LINEのメッセージ着信音が鳴る。

 

 

彼女はちっとも変っていなかった。確かに歳はとっただろうが、チャーミングなおっとりした笑顔も、マイペースな性格も、風変りな人を呼び寄せるオーラも、高校時代となんら変わりはない。でも、ひとつだけ違和感があった。時折、話がかみ合わないのだ。

 

そう感じたのは、彼女と私の熱量の差だろう。彼女には夢ややりたいことが沢山あってキラキラしている。あれがやりたい、こうもしたい。そう話す彼女の瞳の輝きは、青春時代のままだ。

 

一方、私は冷めている。話を合わせてはいたが、私の現実的な話は彼女に「夢のない大人」といった印象を残したのかもしれない。そこは高校時代とまったく違ってしまった点。彼女が変わったのではなく、私が変わってしまったのだ。

 

 

お互い変わらないところ、変わったところがあれど、一緒にいて気楽で楽しくてのんびりできる点は当時のままだった。久々に会って緊張するかと思ったものの、それも杞憂に終わった。あの頃の様に制服のスカートも穿いていないし、先生をからかったりもしない年だけど、気持ちだけはちょこっとだけ高校生に戻れたような気がして楽しかった。

 

友達って、やっぱりいい。

 

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