天気が良かった日曜日。洗濯日和。
実家に置きっぱなしにしていた車を処分するため、事前チェックをしに実家へ帰った。
いつかやろう。なんて放っておいたら、なんだかんだで2年半も経っていた。私の悪い癖。車のシートにはうっすらとカビが生えていた。
汚れたまま処分するのは気が引けたので、車内・車外ともに汚れを落とした。
ぴかぴかになったミラジーノ。ターボ付き、ミニライトスペシャル。グレードが一番高いジーノで、18,000キロ走行 ワンオーナー条件の中古で買い、9年間で23万キロ走った。30万キロまで頑張りたかったけれどオイル漏れが酷かったため今の車(弟のおさがり)に乗換えた。
まだ現役に見えるもののエンジンまわりはボロボロで、足まわりは冬場の塩カルによってだいぶ腐食している。長年の放置で電気系統も壊れていて、エンジンもかからない。
ノーマルタイヤはいつの間にか父親が勝手に処分していた。はいているのはスタッドレス。
日本の車両は塗装が強い。けっこう酷使したけど傷つけた箇所以外の塗装剥離はなく、見た目は新品同様。国産車は強くていい。
室内シートの模様がかわいくて好きだった。ボディのブルーにもよく似合っていた。
シートは全面革貼り。合成皮革だと思う。
青春を一緒に過ごした愛車。この車のなかでたくさん泣いて、音楽を流して歌って、時々車中泊なんかしたりして。運転席に座ると懐かしい想い出が溢れ出てきた。手放すのは正直惜しい気もする。
しかし、道具として機能を果たさないのに、このまま持っている訳にもいかない。
汚れを拭き終えたと同時に、自然と感謝の言葉が出てきた。それだけ好きだったんだ。ピカピカになったジーノは心なしか晴々とした表情をしていた。これでようやく成仏できると思ったのかもしれない。
ありがとう、ジーノ。