南東三階角部屋日記

三十代中盤女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

5月20日 1時間のショートトリップ

私は世界を旅する男になっていた。

 

国籍はアメリカ人。あごひげをたっぷりたくわえ、キャップを被り、美しい自然を自分の足で歩いてすすんでいく勇敢な男だ。今日はどこの国かわからないが、大自然の中を歩いていた。砂漠地帯に突如として氷河が現れた。そしてターコイズブルーの水たまりの中をひたすら歩く。人の営みが全くないような場所に、これまた突如として左手に巨大な交流センターが出現し、隣にはスーパーマーケットを併設していた。信号機、車の往来も徐々に多くなる。あれ?今までの自然はどこに行った?まもなくして日は落ち、私はテントを張って眠ることにした。人も多いし安心なここにしよう。足を止めた先、小さなトンネルの前で、今日のお宿の主人たちが出迎えをしてくれた。宿を取っていたのか。出迎えた人は5~6人いて、そのうち二人はにゃんまげだった。にゃんまげは正座をして頭をぺこりと下げ、私を宿へと招き入れた。

 

 

霧でけむる山奥の村にいた。ここは日本だ。古くからある鬼の伝統式に参加させてもらえることになり、村長らしい男に村を案内をしてもらった。男は鬼の仮面をしていて、藁でできた服をまとっていた。なまはげに似ているが、ここは秋田ではないらしい。こんぼうを持った村長らしい男が、踊りながらわっしわっしと田んぼの土手を歩いてゆく。霧が本当に濃く、肌寒い。

 

 

村長はいつの間にか消えていた。そして、私は村にあるゲストハウスにいた。若い夫婦が経営するその宿は、古民家を改修したものだった。旦那さんは眼鏡にひげを蓄えたサブカルに詳しそうな感じで、白黒のボーダーの服を着ていた。奥さんはベレー帽にお洒落なロングスカートを穿き、私を2階へと案内してくれた。2階には様々な展示品が並べられていた。

 

 

2階に上がったはずの私は、いつの間にやら村にある湖のほとりに立っていた。なんでもこれから太鼓まつりがあるらしい。私も参加できるのだと知って、参加者と同じ衣装を貸してもらった。大太鼓を叩くのは、さっき鬼の恰好をしていた村長らしき人だった。太鼓の腕前はとてもうまく、素人の私は彼についていくのがやっとだった。汗ほとばしる男たちの姿がカッコよかった。

 

 

太鼓を叩き終えたあとは、湖のほとりを歩いてまわる。歩いている途中で村長らしい人が突然湖に落ちてしまった。つられて周囲の人たちも湖に落ちる。みんなしてげらげら笑いながらびしょ濡れになった姿で立ち上がった。

 

お風呂に入りたいなぁ。

 

 

 

目が覚めたら20時を過ぎていた。トマトと卵のスープを食べたあと、急激な睡魔に襲われ1時間ほど眠っていたのだ。冒険の夢から覚めた私は「お風呂に入らなきゃ」と言って水を飲んだ。久々に濃い夢みたなぁ。

 

 

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