南東三階角部屋日記

三十代中盤女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

6月24日 古いアルバム

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草間彌生展へ行った。

 

開館時間である9:00をすこし過ぎた時間でも、美術館の駐車場は満車だった。イオンモールの駐車場を案内されたのでそこに車を停め、少し歩いて会場へ。すでに多くの人で賑わっており、人気の高さを感じずにはいられなかった。

 

今回の展示では幼少時の作品から現在に至るまでの彼女の歴史を見ることができた。「傷みのシャンデリア」や「南瓜へのつきることのない愛のすべて」など、見ごたえのあるインスタレーションも多くてよかった。

 

私は、近年のポップな作品よりも、50年代頃の陰鬱で緻密な作品のほうが好きなので、初期作品を間近で見ることができて満足できた。

 

 

 

午後は実家へ。父の姿が見えなかったので母に聞くと、金曜日に入院したとのことだった。酷いときは一日食事を摂らず、黄疸が出て、ガンマ数値が300オーバーで肝障害を起こしていたそうだ。つい最近退院したばかりだというのに、やはり飲酒は止めようにも止められなかった。免許返納した父は車の運転ができないため、酒を買いに行くときは隣町まで自転車をこいでいくのだが(村にはコンビニもスーパーもないため)、その執念を湧き立たせるアルコール依存症は非常におぞましい。

 

父がいないためか家は穏やかだった。父の不在は、アルコール依存症が巻き起こす「家族の病」がもたらした擦れた心を癒してくれる。だからと言って父にはやく死んでほしいなどとは思わないが、この穏やかな時間が続いてほしいと願う私は、実は最低で下劣な人間なのかもしれない。最良な解決策が見えない今、自分の心の汚さに辟易する。

 

 

穏やかな時間のなか、うさぎと遊んだり、古いアルバムを開いたりした。生まれた頃、三歳の私、小学校入学。小さいころの私は自分で言うのもなんだが、ほんとうにかわいかった。そして、どの写真を見ても満面の笑顔。不機嫌そうだったり、泣いた顔の写真はほとんど見当たらない。

 

母は、何度もアルバムのページをめくりながら想い出に浸っていた。あまり良い娘には育っていないかもしれないが、ここまで生きてこられたのは母、父、祖父母や多くの親類に見守られてきたからだ。感謝してもしきれない。

 

 

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