市営の無料駐車場に車を停め、林のなかを歩いていった。道はあまり整備されておらず、高齢の方などは歩きづらい道かもしれない。
5分程度歩くと、
景勝地 寝覚の床に到着。エメラルドグリーンの木曽川に、水流によって浸食された花崗岩が立ち並ぶ。
寝覚の床は浦島太郎伝説でも知られる地。本当かどうかはわからないが、浦島太郎がこの地で玉手箱を開けて翁になってしまったのが、ここ寝覚の床らしい。
長野県歌 信濃の国の四番にも出てくるので、長野県民の多くは知っているのではないだろうか。木曽の地は三番の冒頭にも出てきますね。
ちなみに私は六番まで歌えます。
手前には大ぶりの岩がたくさんあり、寝覚の床を間近で見るためにはこの岩々を渡り歩かなければならない。難儀な道のりである。
岩々を渡ってきたあとの図。写真中央奥に青い服を着た人が見えますね。あそこから歩いてきました。このときは小雨が降っており、濡れた岩肌は滑りやすくほんとうに怖かった。一歩間違えると岩の間に落ちるか川にドボン!の恐怖。あれだけ難儀なところだから、過去には死亡事故もあったのではなかろうか。行かれる方はすべて自己責任を承知の上で!
よくまぁ、渡ってきたなぁと思う。行きより帰りのほうが怖かった。いくぶんか命を削ったように思う。
さて、そんな難儀な道を渡ってきた人だけが見られる景色がこちら。
鋭い刃物でスパっと削られたような断面や、なめらかな曲線を描く岩肌など表情が多彩で、またその下の美しい深い緑色をした水面が美しく、苦労して渡ってきた甲斐があるなと思った。
寝覚の床には浦島堂とよばれる建物がある。岩をのぼれば近くまで行けます。景色が良かった~。
そこらじゅうに御岳百草丸。
寝覚の床で一汗かいてから下呂温泉までは中津川経由で行くことにした。途中、小野の滝へ立ち寄る。
小ぶりな滝ではあるが、脇にある中央本線と景色がよく合っていて、なかなかいいスポット。
頭上を列車が通過するときは大迫力だろうなぁ。残念ながら列車は来ませんでしたが。
小野の滝のあと、休憩がてら奈良井宿で買った五平餅を食べる。くるみの入った味噌だれ。木曽に来るとよく食べたおやつ。おいしい。
道中、南木曽を走っていると立派な橋が見えたので寄り道した。桃介(ももすけ)橋というらしい。
橋ができたのは大正11年。昭和後期には老朽化のため取り壊しも検討されたそうだが、近代化遺産として平成5年には復元工事が完了し、昔の姿を今にとどめている。
対岸から渡ってきたの図。全長247メートル。渋くてかっこいい橋です。
桃介橋を見た後はさらに南下し、峠道を超え下呂温泉までドライブ。どのくらいかかっただろう。1時間半か2時間くらいだったかな。
余談その2。今回はおじさんを連れてきたものの、とくに活躍することなく四六時中バッグの中に仕舞われていました。
3月20日の日記 その3に続く。