南東三階角部屋日記

四十代前半女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

8月5日 叔母と見た花火

 
昨年末に亡くなった叔母が夢に出てきた。

 

祖母に連れられて出掛ける叔母の後を追うように、私と母が急ぎ足で家を出る夢だった。夢の中の叔母は元気そうな表情で、94歳の祖母もまたはつらつとしていた。

 

叔母が亡くなったのは昨年の12月28日の夕方だった。私はその日会社の忘年会に出席しており、会がお開きになった直後に母からのメールで叔母の死を知った。あの日、叔母の亡骸を目の前にした瞬間何も言えずうずくまるように泣いたのをよく覚えている。人の死と向き合うことは今でも慣れないし、とても苦しいものだ。

 

 

仕事が終わりアパートに帰ると、ふと、10年前に叔母と花火大会に行ったことを思い出した。そういえばあの日、写真と動画を撮っていたっけ。ハードディスクに保管されたデータを確認してみると動画は2本残っていた。

 

この年は父方の祖母と母方の祖父が相次いで亡くなった年だった。この動画は8月15日に撮影したものだが、祖父が亡くなって二ヶ月ほどしか経っていない。祖父のいない夏を、皆がさみしいと思う夏だった。知的障がい者であった叔母は、実父の死をどのように受け止めていたのだろう。私たちがさみしいと思うように、叔母もまたおなじような気持ちでいたのだろうか。