南東三階角部屋日記

三十代中盤女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

9月6日 人生はいつでも晴れとは限らない

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今日のおやつ。飯田屋飴店のあめせんべい。

 

飯田屋の飴だったかは記憶にないが、子供の頃、松本あめ市で買ってもらった飴のなかでもとりわけて好きだったのがあめせんべいだった。さくさくとした食感が楽しくて、気が付いたらすぐになくなってしまう。

 

ちなみに松本には飯田屋飴店、新橋屋飴店、山屋御飴所のみっつの老舗飴店があります。

 


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口に含むとさくりとした食感を感じたのち、ふわりと舌の上で溶けてゆく。甘さもふんわりとやわらかく、幸せな気持ちになる。一度に食べるのはもったいないので、ちまりちまりと食べている。このような貧乏性は大人になってから顕著にあらわれるようになったかも。

 

 


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おやつその弐としてマルセイバターケーキも食べた。こちらはいただき物。私はバターサンドのほうが好きだなぁ。

 

 


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夕飯はほたてのバター醤油焼き。おいしかった!

 

 

夕食後は映画「人生は、時々晴れ(原題:ALL or Nothing)」を観た。家庭内に問題を抱えた家族と、同じ団地に住むこれまた悩みを抱えた二家族の話だが、初手からの空虚感は現実味がありすぎて心臓が掴まれる思いだった。一方で、映画は家族の日常を淡々と映し出してゆくため、そんなに重たい内容だとは感じなかった。

 

しかし、家族というものは一番近くて一番遠い存在なのだと、この映画を観て改めて思った。相手の本心に触れようとしても、そして理解したいと切実に願っても、「家族である」という壁が理解しようとする自分自身に立ちはだかるのだ。その壁の主な構成要素は「感情」であるのだが、抑えきれない感情を飼いならし、ニュートラルな状態で接するようになるまで私自身本当に長い時間を要した。

 

ラストシーンの家族の光景は、おそらくハッピーエンドなんだろう。あくまで「おそらく」だ。複雑な表情を浮かべる娘に向けられた母親の視線。そこに家族のこれからが映し出されているように思えた。