虚弱体質に続き、頭痛もこれまた遺伝なのである。
母親が根っからの頭痛持ちで、私はその負の部分を引き継いでしまった。母だけではなく、父方、母方の親族共に、その多くが頭痛持ちだったり脳の病気を患っている。病死した親族は老衰が直接の死因ではあるけれど、その前には脳梗塞やくも膜下出血を発症している。脳に弱い家系なのだ。
私が頭痛に悩まされるようになったのは、高校生くらいからだと思う。思春期特有の「恋の悩み」やら「友人関係のわだかまり」やらが私を随分と悩ました。ストレスがかかるとたいてい頭が痛くなる。
社会人になってからは頭痛祭りに拍車がかかる。前職では給与未払いが続いたり、家族問題が悪化したりで本気でこの世からいなくなりたいと思ったほどだ。軽いうつ病と診断され、抗鬱薬まで処方されてしまった(今は飲んでいません)。
当然、毎日頭が痛かった。これもストレスによるものだと思う。そして、それを和らげるために頭痛薬を服用し続けた。いわゆる「薬漬け」というやつだ。ほとんど依存症に近かったかもしれない。
今考えるとぞっとする。昨今、薬の怖さをたらしめる本を書店でよく見かけるけれど、読むと恐ろしいことが書いてある。専門知識がない私はどの情報が正しいのか判断に迷うことはあるけれど、やっぱり薬に依存し続けるのは怖いし、要所要所で正しく服用しなければならないと思う。
今は、少しでも薬離れしようとあれこれ模索中だ。ストレスからできるだけ離れるようにしたり、適度に運動したりしている。それでも逃れようのない「痛み」には薬の力を借りるけれど、頑張ってその頻度を下げていこうと思う。
余談ですが、数か月前仕事のトラブルで取引先の柄の悪い社長に「頭かちわんぞ、コラ!」と罵声を浴びせられたことがあります(物も投げつけられた)。トラブルの原因は他部署にありましたが、真っ先に怒られるのは営業なんですよね。
不思議なことに、その時はまったく頭が痛まなかったんです。緊張しすぎると頭痛を感じなくなるのかもしれません。
どちらにせよ、命あって帰ってこれてよかったなぁと思います。頭痛が酷くても生きてるほうがましですもん。