一昨年引越をするとき、新規購入品の三つだけは絶対に妥協しないと決めた。
ひとつめはカーテン。部屋の壁同様、カーテンが陣取る面積はけっこうある。特に角部屋だと二か所に設置しなければならないから、一窓の部屋と比較するとその面積は1.5倍にもなる。
色が人の心理に働きかけることはよく知られていて、例えば赤は気分を興奮・高揚させるし、オレンジは温かな雰囲気をもたらし、緑は安らぎを与えるなど、それぞれの色によってその特性は異なる。
私は迷わず「水色」にすると決めていた。もともと青系の色が好きだったことと、気分を害さない、いつでも心を静めてくれる部屋にしたかったこともありこの色にした。
たまたま無印に行ったときに見つけたのだけれど、ひとめぼれだった。入居前に寸法確認のため部屋には入れたので、窓サイズをきちんと測りオーダーメイドで作ってもらったカーテンです。
朝日に透かされると綺麗なラムネ色になり、気持ちの良い朝を迎えられてます。
ふたつめは机。実家にあったのは小学生の頃から使っている学習デスクだったので、ひとり暮らしをするときは買い替えると決めていた。もし気に入ったものがなければ大工である父に作ってもらおうと思っていたくらい妥協はしたくなかった。
そんな思いを跳ね除けるように、理想的な机はすぐに見つかった。これまた無印のオーク材(引き出し付)。今は廃盤になっているみたいです。25,000円くらいだったかな。
奥行きが浅いので部屋の面積をそんなに陣取らないし、引き出しも二個しかないシンプルな机なので使い勝手が良いです。引き出しありすぎると「どこにしまったっけ?」率が高くなるので面倒なんですよね。
最後はライト。アングルポイズ Type75。オリジナルを現代版にリデザインしたスタイリッシュなライト。黒にしようか迷いましたが、主張しすぎないシルバーに決めました。
ベッド脇にあり、夜寝る前の室内灯はアングルポイズだけにしています。かなりいいムードになりますが、夏場はこの下に沢山の細かな羽虫の死骸が・・・。
引越、とりわけ新規のひとり暮らしをするとなると何かと物が必要になり、それなりに出費はありました。契約料、購入品、その他諸々で40万くらい吹っ飛びました。
でもそれを上回るメリットのほうが、実は多いと思っています。やどかり娘がひとり暮らしすることで自立できるようになり、経済観念の土台も構築できたりで、より大人になったと実感している次第であります。実家に居続けていたら、恐らく私は腐りまくっていただろうな。
インテリアにはさほど興味がないので、今後もこの部屋は変わり映えしないと思います。いかに快適に過ごせるかに的を絞って、ひとり暮らしを楽しみたいと思います。
「人生はビギナーズ」
オリヴァーの部屋も素敵だけど、物が少ないアナのアパートが好きです。登場人物の人柄や性格を部屋にも反映しているんだろうな。