断捨離サンデー。
2年間ありがとう。
そして、さようなら。
昨年の夏、お盆休暇で長期間部屋を空けていたせいで暑さでやられ、そこから枯れはじめた観葉植物とさよならしました。ハリのなくなった葉は葉先が茶色く変色し、日に日にぽろりはらりと落ち、その姿たるやなんとも哀れなものでした。そんな植物を毎日見てはなんだか後ろめたい気持ちになり、しまいには見て見ぬふりをするという残酷な扱いをしていたのがこの私です。
いつか処分しよう。でも情があるしなぁ。
枯れてても、これはこれでチャーミングじゃん。
そんなとってつけたかのような言葉で現実を見ようとせず、惰性で生活する自分がたまらなく嫌でした。でもそれこそが私の本性です。
でもね。いつかはやらなくちゃならないんだ。そしてこれは決着をつけるための試練なんだ。昼食を済ませた私はゴミ袋をえい!と掴み、勢いに任せその緑の彼らを半透明のポリ袋に押し込みました。背丈の大きい君は入らなかったからさ、ごめんね、幹を折るよ。ポキッ。
痛いよ。
ごめんね。
ゴミ袋の口をきゅっと縛ったとたん、私の両目からはぼたぼたと涙が落ちました。彼らには心臓だってないし、脳だって存在していないし、トイレにだって行かない。生き物じゃないのにね。なんでだろ、涙が止まらなかった。
決別は悲しい。人間とのお別れはものすごく悲しいけれど、物との決別もこれまた悲しいものなんですね。やっぱり情が移ったせいでしょうか。
でもスッキリしました。捨てたのは植物だけど、本当に捨てたかったのは「現実を見ようとしない自分」なんじゃないかと考えた午後でした。
夕飯づくり。またしてもラタトゥイユ。栄養たっぷりだから重宝します。
手羽先と大根の煮物。う~ん、絶品!!
夕飯前には久しぶりのウォーキング45分。
街中、道路脇には葉が落ちて丸裸になった街路樹が何本も立っていました。彼らは新しい葉を纏うため冬には枯れた葉を落とし、春には芽吹き、初夏には誇らしげにその緑を両手いっぱい広げます。
32年間でたくさんくっついてしまった不要な物をすこしづつ手放して、私も彼ら同様いちどは丸裸になり、そして初夏には気持ちの良い緑を纏おう。そんな風に生きたい。