南東三階角部屋日記

三十代中盤女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

1月11日

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今日は会社の新年式と新年会に出席。

 

この式に出るのももう7回目だろうか。なんだかんだ言いつつも、けっこう長い間この会社に勤めている。最近は退職者も落ち着いてきており、若手が増えた。

 

 

新年会が始まる前の小休憩の間、他部署の新人さんが隅っこのほうにいたので気になって声をかけた。よくよく見ると涙を流していて、これは声をかけるのはまずかったかなとも一瞬思ったが、彼女は「いいですよ」といったので隣のソファに腰かけた。

 

涙の理由は彼女から話してくれた。極度のあがり症で、大勢の人に囲まれたことと初めて出席するオフィシャルな式だったので緊張してしまったそうだ。会社でもシャイなイメージはあったが、今日の彼女の姿をみてそれは本当だと思った。同じフロアで働いてはいるが接点はほとんどなく、ちゃんと話したのは今日が初めてだったかもしれない。入社一年にも満たない彼女はストレスでほとんど声が出ない状態で、見ていて痛々しい。

 

私もある程度の年長者になったからか最近よく思うのだけれど、若い人がつぶれてしまう姿を見るのは辛い。少数ではあるが心を病みうつ病になってしまった人などをみると、個人のメンタルの弱さ云々ではなく、まわりが異変に早く気付いてあげることが必要なんじゃないかと思う。私自身、人は人、自分は自分というある種独立したような人間ではあるが、同じ会社で働いているのであれば、異変を察知した際にはなにかしら助け舟を出せる人でいたい。

 

少しの間ではあったが会話をしたことで、曇った表情にも笑顔が戻ってきた。最後に彼女は「声をかけてくれてうれしかった」と話してくれた。どこまで本心かはわからないが、少しでも気が紛れてくれたのであれば声をかけてよかったと思う。今後は業務の指示をするだけでなく、積極的にコミュニケーションをとっていくべき立場にならなければと改めて思った。