21:30退社。
先日の日記に書いた担当者と、やっぱりうまくいかない。
朝一番に着信があったときは、あぁ、また文句言われるんだろうなと思った。案の定、ケチをつけてきた。そして、そのお客の対応で朝の貴重な時間を奪われる。
夕方ふたたび電話がかかってきたのを受けて、これまた難癖をつけられるだろうと覚悟した。そして、やっぱり思った通りの態度をとられる。金曜の夕方に悶々とした気持ちになってしまった。
言いたいことはわかるし、相手方の気持ちがまったくわからないわけではない。自分のペースで仕事をしたいのだろうし、私への信用がなくなってしまったことに対して反論はしない。しかし、だ。私への態度がとてつもなく悪く、またこちらの志気を下げるようなくどくしつこく厭らしい言い回しで文句を言いまくる。話の9割はクレームだ。15分間ねちねちと電話口で文句を言っていたが、要約すれば3分で終わる話でしょう。「こういうところが嫌だから、こうしてください」とはっきり言えば済むことを、なにもそんなに時間をかけなくてもいいではないか。
電話を切ったあと、隣の席で私の話を聞いていた上司が苦笑いをしていた。普段愚痴は言わないほうだけれど、その時ばかりは言いたくてしょうがなく、上司にその時の気持ちをぶちまけた(すみません)。
「お客様にはお客様の正義がある。私には私の正義がある。だけど仕事を請けている立場上、私が悪にならざるを得ない場合もあります。それは理解しています」なんて、格好のよいセリフを言ったが、内心は穏やかではなかった。腹の底から湧き上がる怒りという感情を久々に感じた。
自分で言うのもなんだが、私は怒りをあまり感じないほうだ。昔は些細なことでいらつくことはあったにせよ、それも年齢を重ねるとともにだんだんとなくなっていった。角が取れて性格が丸くなったのだろう。忙しいときはぶっきらぼうな態度をとることはあるが、決して怒っているわけではない。
また、怒ったとしても数時間後には気持ちは落ち着き、翌日に持ち越すことはない。これは小さい頃からそのようであった。例えば家族と喧嘩しても、翌朝には「おはよう」と言って普段通りに接していた。
物事のすべてが自分の思い通りに運ぶことはないと知っているし、怒りの感情に支配されることで正常な判断ができなくなることを経験してきたからこそ、今このような性格でいられるのだろう。
今回の一件について、できれば怒りの感情を持ち越すことなく終わらせたい。ここで私が折れたら会社の顔を潰しかねない。会社の看板を背負っている以上、感情に振り回されることなくうまいこと切り抜けたい。しばらくは嫌な気持ちは続くだろうが、もうちょっとだけ辛抱しよう。
今夜は無性にこの曲が聴きたくて。疲れた心に沁みます。