3月20日(金)、3月21日(土)は木曽方面と岐阜旅行へ。
せっかくの三連休、どこかに行こうと思い立ったのは前日の19日だった。三連休であれば遠出もできるし、2泊3日で高山経由、福井~石川の旅行も考えていたのだけれど、今回は体力もないし、1泊2日で温泉にでも浸かっておいしいものを食べるゆるい旅行を選ぶことにした。
旅のルートは2通り考えた。ひとつは松本⇒高山⇒下呂温泉⇒木曽⇒松本。もうひとつは松本⇒木曽⇒下呂温泉⇒高山⇒松本。今回は後者を選んだ。
20日は9:30に松本を出発。木曽までは国道19号線で中山道を走り、1時間少々で奈良井宿に到着。木曽は小さい頃に家族とよく行った場所でありなじみ深い場所でもあるが、そういえば大人になってからは仕事以外で行ったことがないと思い、今回改めて行くことにした。
奈良井宿北側の入り口には奈良井駅があります。開業は明治42年。歴史ある駅です。
風情があっていい駅舎。
この日は意外に寒く雪が舞っており、また風が強く吹きつける日だった。真向いからひゅうひゅうと吹く風に体力を徐々に奪われながら奈良井宿を歩く。
宿場町としては日本一長いそうで、約1キロにわたり古い町並みが続きます。
重要伝統的建造物保存地区に指定されている奈良井宿。昔の景観を今に残している場所でもあります。
御岳百草丸、日頃お世話になっております。
商いをしていない普通の民家もあるため、撮影はできる限り控えたつもりだけれど、ついつい撮ってしまいます(もちろんこの地区の住人は摂られることに対して百も承知であるだろうけれど)。
奈良井宿のまんなかくらいにある火の見やぐら。街並みと関係ない話ですが、私は火の見やぐらなどの鉄塔が好きです。鉄塔を見るとわくわくするのは幼少期から変わらない。今思えば変な子供だったかもしれない。
細い格子が連なる外観。美しい。
茶色い家々のあいだに突如現れるコンクリート壁の洋館風な建物。窓ガラスのパッチワークが可愛らしい。これは何のための建物でしょうか。集会所?無人のようでした。
いいですねぇ。戸口上にある控えめなちいちゃい街灯がたまらなくかわいい。
鎮神社。
お昼は山菜そば。冷えた身体が温まる。
途中、覗いた土産物屋の店主と話をした。亡くなった祖母が木曽出身で、かつて生まれ育った場所はダムの下に沈んでいることを伝えると、もしかしたらそのダムは40年ほど前に完成した奈良井ダムではないかという。ダム周辺には集落があったそうだ。
店主は、おばあさんの名字は?と聞いてきた。私は答えられなかった。26年間一緒にいた祖母だが、恥ずかしながら旧姓はまったく知らない。
「その集落に住んでいた人だから、亀子さんか原さんかもしれないです。もしかしたらそれがおばあさんの旧姓かもしれませんね」
続けて店主はこういった。
「かつて集落に住んでいた人なら二人知っています。ともに80代くらいの人ですけど、もし詳しくお知りになりたいのでしたらこの方を訪ねてみると何かわかるかもしれません」
そういって、丁寧に電話番号と家までの地図を書いてくれた。気さくに話しかけてくれて、かつ情報まで提供してくれたが、私がその方に会いにいくかについて、おそらく今後訪ねることはないだろうと思う。祖母が辿ってきた道を覗いてみたいと思う反面、これ以上深く知らなくても良いのではないかとも思う。
この土産物屋では何も買わず完全な冷やかしとなってしまったが、手書きの紙を受け取りお礼を言うと、やさしい笑顔で見送ってくれた。
※さきほど母に電話し祖母の旧姓を確認しました。上記の姓とは違いましたが、祖母の生まれた集落はたしかに奈良井ダムの下だそうです。
さいごに木曽の大橋を見て奈良井宿を後にする。
余談です。私の車にはカーナビはないので、スマホのナビアプリを使っています。契約プランのパケット通信料は1ヶ月2GBのため、ナビを一日中使う場合は2泊3日のドライブ旅行が限界です。今回は1泊2日だから余裕で残るだろうと思っていましたが、先日誤ってWi-Fiではなくパケット通信でYouTubeをみてしまい、今月は2GBを超えそうです・・
3月20日の日記 その2に続く。