南東三階角部屋日記

四十代前半女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

10月24日

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部屋の片づけをしていると、昔書いた詩の数々が出てきた。

 

20代前半のころ、私はよく詩を書いていた。詩と言ってもそれらはとても拙い文章で、人様にお見せできるものではない。それに特段才能があるわけでもないし、ほとんど自己満足の世界である。

 

この詩(詩と呼べる類のもではないと思うが)は、20歳の頃に書いた。当時お付き合いしていた彼を想って書いたものだ。遠距離恋愛だったから、数か月に一度逢えるのがほんとうに楽しみだった。

 

今読み返してみると、恥ずかしさが半分を占めるくらい気持ちのこもった詩であると思う。そして、純粋な恋をしていたんだなと昔の自分を懐かしんでいる。社会人経験を積むといつの間にか心が擦り減ったりねじ曲がってしまうものだけれど、あの頃の私はまっすぐな気持ちで人と向き合っていたんだと、この詩を読み返して思った。

 

人を好きになるということ。誰かをまっすぐ見つめるということ。大人になったばかりのあの頃の私は、今の私よりもずっと純粋だっただろう。だけれどそれは若い人だけの特権ではない。36歳になってずいぶんと鈍くなってしまった大人の私にも、きっとできることだと思う。