私は、ペラペラの薄いタオルが好きだ。ビジネスホテルや温泉旅館にあるようなロゴの入った薄手のフェイスタオルなんか見ると、哀愁を感じてグッとくる。
薄手の安いタオルを愛している一方で、世間ではふわふわ吸水力バツグンの厚手タオルの方が人気ではないだろうか。それはそれで使い心地よく気持ちのよいものだが、あまりに育ちが良すぎる感じが私にはどうも馴染まない。元からの貧乏性がそう思わせているのだろうが、ペラペラタオルが首にぶら下がっていたり巻かれていたりする光景をみると、なんだか懐かしい気持ちになることもペラペラタオルを好きな理由のひとつなんだろう。
この青い線の入ったペラペラタオルは実家のタンスに仕舞われていたもので、祖母が生前にため込んだタオルのうちのひとつだ。このさりげない青い線がアクセントとなり、一見味気ないペラペラタオルも不思議とお洒落に見えてくる。しばらく使ったらお役御免となりいずれ雑巾になる運命だが、それまでは風呂上がりの私の首元でぶら下がっていてくれる愛らしいやつだ。
さて、今日の疲れも湯で流したし、あとはゆるゆるストレッチしてから寝ますか。
