引越までは、正味一カ月しかなかった。
(写真は実家にいたときの部屋。物だらけだった)
その間に転出・転入手続きの準備をし、家電製品の手配を済ませ、自分好みの生活用品を買いそろえた。計画的に行ったので前日まで慌てることなく、スムーズに事は進んだ。
家を出る前には、天国のじいちゃんばあちゃん、そしてご先祖様にしっかりと手を合わせた。ひとりでもちゃんとやっていけますように、母も父も元気でやっていけますように、と。うちは家族問題が複雑なので、それだけが心配だった。
引越は父母に手伝ってもらった。12月の寒い中、まだエアコンも入っていない中での作業は辛かっただろうと思う。しかも荷物は三階まで運ばなければならなかったから、老体にはずいぶんと堪えたはずだ。
運び入れが完了すると、両親はすぐに帰っていった。寂しさのあまり泣きそうで涙を見せたくない私が、なかば強制的に帰らせたのだ。
ひとり部屋に残された私はこれからの生活に期待をしつつも、寂しさのあまりわんわん泣いてしまった。思えば、学生時代に県外にひとり引っ越すときもそうしたっけな。母が帰った後、ずうっと泣いていたっけ。泣き虫なのは昔も今も変わっていない。
そんなこんなで、あっという間に一年半が経ちました。まっずい料理しか作れなかった私も今じゃそつなく料理できるようになりましたし(これは料理上手な母の遺伝かもね)、生活力も向上しましたし、それなりに自立もできているのではないでしょうか。なにより通勤時間が超短縮になったのは、本当に助かっています。なんせ、会社まで車で二分ですからね。
大きなきっかけがない限りは、実家に戻ることは考えていません。私は私なりの人生をこれからも歩いていこうと思います。ドラマチックにその③まで書いちゃってなんだか馬鹿みたいな日記ですが、ブログなんぞ所詮自己満足なのだからよしとします。
おしまい。