南東三階角部屋日記

四十代前半女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

5月12日 毛虫くん

f:id:nounaikaikaku:20200512224502j:image

22:05退社。今日も暑かった。

 

この時期になると茶色い毛虫がよく現れるのだけれど、ひょこひょこと呑気に道路を横断してくるものだからひいてしまわないかいつも冷や冷やしながら運転している。今日も何匹かは回避したが、運の悪い毛虫は残酷にもタイヤの下敷きとなってしまう。毛虫たちにとって5月は、避けて通れぬ試練の月であろう。

5月11日 覆面

f:id:nounaikaikaku:20200511205803j:image

20:20退社。とても暑かった。30度とは…。

 

今日、高速道路を走っていると、覆面パトカーらしき車が前方をはしっていた。時速80キロ走行を続けている。あぁ、これは覆面だな。長年、高速を走っていると感づくものである。

 

すこし急いでいたこともあり、私はその車を追い抜いた。追い抜くと同時に横目でチラリとその車を見る。ヘルメット着用、2人乗り。それはたしかに覆面パトカーであった。

 

すみやかに車線変更を試みる。そして85キロから90キロで走行車線をゆく。後続には覆面パトカー。このくらいの速度なら大丈夫でしょうと思った瞬間、サイレンを鳴らし私の車を追い抜いてゆく。もしかして道路交通法を違反したか!?と一瞬心臓がドキリとしたが、パトカーはそのまま猛スピードで追い越し車線を駆け抜けていった。

 

 

先日、長野自動車道下りで、トラックや乗用車3台が絡む事故が起きた。事故処理をしている脇を通った際に事故車を見たのだが、トラックのバンパーがグシャグシャに潰れており、フロントガラスもすべて割れた悲惨な姿であった。見た瞬間、自分の血の気が引く感覚を味わった。憶測ではあるが、ドライバーは大怪我または命を落としてしまったのではないかと思うほど酷い破損状況だった。

 

運転免許さえ持っていれば誰でも簡単に車を運転できるが、その反面、いとも簡単に人を殺してしまったり自分を傷つけたりする側面を持っていることを常に意識しておきたい。

5月9日 風邪をひいたっぽい

17:20退社。

 

風邪っぽい症状がある。熱はなし、食欲はある。昨日だいぶはりきりすぎたからその疲れも影響しているだろうか。

 

今日はゆっくり休もう。まだ18時なのにすでにとてもねむい。

 

 

f:id:nounaikaikaku:20200509181129j:image

最近、駐車場によくブッチが現れる。今日もいた。魚の缶詰よこせと訴えているのかもしれない。

5月8日 別所温泉猫

f:id:nounaikaikaku:20200508205326j:image

20:25退社。

 

今日は仕事で別所温泉まで。コンパクトなレトロ温泉街な雰囲気で素敵なところだった。コロナがおさまったらぶらぶらと街歩きしたい。

 

別所温泉はたぶん昔行ったことがあると思うのだけれど、記憶は曖昧だ。おそらく小学校低学年の頃だろうか。北向観音のお守りキーホルダーを今でも持っている。

 

営業まわりしていると、温泉街の階段で白猫と出会った。彼(彼女)はこちらをじいっと見つめ微動だにしない。数秒見つめあったのち、私は営業車へと乗り込んだ。地元猫ウォッチはやっぱりたのしい。

5月7日 チビ

f:id:nounaikaikaku:20200507200330j:image

アパートで昼食をとったあと外に出るとブッチがいた。

 

逃げないようにそろりそろりと近づく。ブッチはこちらを警戒していたようだがすぐには逃げない。4年前、一度だけさんまの缶詰をブッチにあげたことがある。その恩を忘れていないのかもしれない。いや、それはないか。

 

 

昔、実家で猫を飼っていた。私が生まれる前からいたその猫は「チビ」という名の雌猫で、白い体に所々、黒色あるいは灰色のような模様があった。とても細い身体をしており、あまり人に媚びない、どこか飄々とした態度をとる猫であった。

 

チビはそのほとんどを家の外で過ごした。私の家族がチビを締め出したとかではなく、チビ自身、ごく自然と外に出かけてしまう奔放な性格をしていた。きっと外の世界が好きだったのだろう。フラフラと外に出掛けたと思ったら、ご飯の時間にはきっちり台所に現れるあたり、ちょっと愛らしくもあった。

 

私は特段チビを溺愛していたわけではない。むしろ、あまり接していなかったように思う。だけどチビの姿を見かけないとなんだか不安になり、母や祖母に「チビはどこ?」と聞いて回っていたことを思い出す。いつも近くにいる人や動物がしばらくその姿を見せないと不安に思うものだ。チビは私の心配をよそにご飯の時間にはちゃんと戻ってきた。

 

 

記憶が正しければ、あれは高校生の頃だろうか。時々、チビが数日間姿を晦ますことがあった。またいつもの放浪癖だろうと思ってとくに心配することはなかったが、ある日、お隣さん家の近くで痩せこけたチビが見つかった。チビはその時すでに息絶えていた。

 

あの頃の記憶は曖昧で、チビの亡骸を目の前にしたときの記憶はすでに霞んでしまったが、私の性格からするに多分すごく泣いたのだと思う。なんとなく覚えている。確かタオルで身体を包んでやって、家族みんなでお別れをしてから土に埋めた。チビはチビの母猫が眠る墓近くに埋めてあげた。あれ以来、猫は飼っていない。