21:00 退社。
労基の関係で21:00以降の残業は基本禁止だからね。今日は21:00であがり。
今日はすさまじく忙しかった&いろいろとついていなくてうんざりな一日だった。しかも12月に2本あるプレゼンのうち1本の発表者は私になり・・明々後日には本番を控え、心がそわそわして落ち着かない。来週には年末年始の休暇が控えているというのに仕事はまったく落ち着く気配がないし、12月だという雰囲気もまったく感じないし。だけどそうは言ってもやはり12月なので、暮れの挨拶で北へ南へと営業車を走らせている。
年末の挨拶で、とある漬物店へと足を運んだ。ここは5月に前任者から引き継いだばかりで、店主と顔を合わせるのは今日でまだ三回目。70歳はゆうに超えているだろう店主のおじいさんと奥さんが切り盛りしている老舗店だ。
彼らには市内で働く息子がいるのだが、実は私はその息子を知っている。別の取引先の広報を担当している30代男性で、私も直接の営業窓口ではないものの仕事のやりとりのため数回会ったことがある。
「悪いねぇ、忙しいのに来てもらっちゃって」
そう言うと、お父さんはにっこりとほほ笑む。お母さんはおしゃべりな雰囲気がぷんぷんしていて、私の苦手なタイプ。
「あなたのお父さんは何している人なの?」
いきなりの質問に疑問符が浮かんだ。なぜにその話題をふる?なぜにお父さんの話?
「今はもう現役引退していますが、建築大工でした」
別に隠す必要もないと思ったので回答した。そうか、建築大工さんか。良いねぇ。お父さんは言う。そしてお母さんがすかさず、
「28さんはおいくつ?」
来た、と思った。やはりそう来るか、と。ここでも特段隠す必要はないと判断したし、彼らがあの手この手で来ようとも怯むことはないと強い気持ちがあったので素直に答えた。
「32歳です」
「息子にちょうどいい年齢ね。うちの息子、どうだい?」
ああ、やっぱりなぁ。苦笑
実は前任者であるNさんも、過去に私と同じように「息子の嫁さんにならないか?」と迫られていた。10年も前の息子の写真と手書きの経歴書を添えて(そんなことをしているとは当の本人は知らないらしい)、それを受け取った彼女は焦っていた。取引先だから邪険にできないし、かといって応じるわけにもいかないし、まさに板挟み。
私はうまく逃げる方法を知っているので、営業スマイルとトークでたくみに逃げた。別にその息子が苦手というわけではないものの、仕事がらみの付き合いは私には不向きだし、できれば一線は超えたくない。独身女で彼氏なしの分際でなにをわがままなこと言ってる!という声も聞こえてきそうだけど、私にはその気はないし期待をさせるのも悪いので身を引いた。
お父さんもお母さんも良い人そうだけど、ごめんなさい、私はちょっと遠慮させてください・・。でも、このやり取りは私が営業担当でいる限り続くんだろうね。。