南東三階角部屋日記

四十代前半女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

9月24日 動物たち

野良猫が死んでいた。

 

客先へ向かう途中、車にひかれたであろう子猫が中央線の白いラインの上に横たわっていた。身体は黒く、とても小さな子猫だった。

 

今日は急いでいたこともあり、市役所に電話(死骸処理依頼のため)することができなかったのが悔やまれる。あのまま放置されていたら、いずれ車でぺちゃんこにされてしまうだろう。後からでも電話すればよかったと今になって後悔している。

 

今日の子猫を見て、ふと昔のことを思い出した。車を運転していると、こういうことはよくあるのだ。

 

 

国道の白猫

実家から通勤していた頃のこと。夜もだいぶ遅い時間の帰宅となった日、国道に車にひかれた白猫が横たわっていた。白猫の横を通り過ぎた後、なぜだか気になって引き返した。白猫はたしかに死んでいて、頭から血を流していた。このままほっておくわけにはいかないと思い、白猫を持ち上げ、道路わきの草むらに寝かしてやった。白猫の身体はまだ温かく、とても重かった。

 

街中のねずみ

前職のころ。営業先に向かう途中に一匹のネズミが息も絶え絶えに横たわっていた。車にひかれそうな場所にいたので、とっさにつかんで安全な場所に移してやった。ネズミを素手で触るなんて今考えたらぞっとする話だけど、なぜだかあの時はそうせずにはいられなかった。ネズミは息苦しそうで、お腹のふくらみとへこみがそれを物語っていた。その後、ネズミがどうなったかはわからない。

 

赤帽おじさんと鹿

これも実家通いの頃の話。夜遅くの帰宅途中、前方を走っていた赤帽の軽トラが飛び出してきた鹿2匹のうち、後続のメス鹿と衝突した。軽トラの前方は大きく破損し、自走できないように見えた。鹿は苦しそうにもがき横たわり、目は大きく見開き身体は痙攣していた。赤帽おじさんと私は、警察がくるまでの間、その鹿の前にいた。鹿は次第に生気を失ってゆく。呼吸が浅くなるにつれ、目が白く濁っていった。あのときの鹿の目つきが忘れられない。たしか11月頃でかなり寒く、赤帽おじさんにジャンバーを貸してもらったのを覚えている。

 

片割れのたぬき

実家近くでたぬきがひかれて死んでいて、生きているたぬきが死んだたぬきの周りをうろうろしていた。片割れのたぬきが死んだことに気づいていないのだろうか。かわいそうな光景だった。

 

田んぼわきのヘビ

死んだ動物を見かけただけではない。自分が殺めてしまったものもいる。あれはもう10年以上前のことで、いきなり飛び出してきたヘビを車でひき殺してしまったことがある。小さい身体とはいえ、ヘビの真上を通過するときに車体がガタンと揺れた。バックミラーでみるとヘビはぐるぐる身体を丸め苦しんでいた。この後数日間、ヘビに祟られると恐れ震えることとなる。

 

脳震盪な鳥

たしか3年ほど前だったと思う。新人さんと一緒に営業先へと向かう途中、道路上にうずくまる小鳥を見つけた。すれ違いざまに見ると生きているようだったので、車を停め、鳥めがけて走った。脳震盪でも起こしたのかぼうっとした顔をしており、そのまま放っておくわけにはいかないので掴んで安全な場所に移してやった。その後鳥がどうなったかは定かではないが、今も空を飛んでいてくれたらうれしい。