南東三階角部屋日記

四十代前半女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

11月10日 コンプレックスの自覚

今日は朝から体調不良だった。寝起きから頭痛はひどいし、吐き気もある。熱はなかったので会社を休むことはなかったが、全身が強張って頭もすっきりしない状態で働き、20:50に退社した。

 

昼食のため外出する際、ふと「私は本当に不器用な人間だな」と思った。要領よく仕事を回せないし、処理能力が人より遅いから任された仕事の仕上がりも遅い。言い換えれば丁寧な仕事ぶりだとも捉えることができるが、何よりスピードが重視されるご時世では私のようなタイプはあまり歓迎されていないような気がする。

 

それに加え、私は頭が賢くない。卒業した高校は一般に底辺校と呼ばれる高校だったし、大した学歴も肩書きもない。会社にいる後輩たちは皆地頭がよく賢いので、比較するのは馬鹿馬鹿しいと思いつつ、つい彼ら彼女らと比較してしまう。

 

 

今日、私とおなじ高校を卒業した同僚と一緒だった折、「俺たち、底辺校出身だもんな」と言われた。彼がよく言うセリフなのでいつもは上手く聞き流しているが、今日は反応してしまった。すると、すかさず彼がこう言った。28さんて、相当な学歴コンプレックスだね、と。

 

私は自分が学歴コンプレックスの塊であることに気がついてはいたが、人は人自分は自分だからと言いくるめ、膿が化膿し外に出ないように蓋をしていた。底辺校出身だったとしても社会に出てそれなりに仕事で成果を出しているのだから、気にすることはないと自身を諭していたが、よくよく考えれば自分の感情を誤魔化していると言える。学歴なんて今更どうすることもできないが、今だにそのような後ろめたさを抱えている自分が愚かしいと思うし、ひどく情けないなと思った。

 

慰めかどうかは知らないが、最後に彼はこう付け加えた。28さんは会社の誰よりも一生懸命で仕事は丁寧だけどとにかく不器用なんだよ、と。自分でも自覚していたことを他人に指摘されると、学歴コンプレックス含め、意外と腹に落ちるものなんだと思った。蓋をしていた自身のねじ曲がった感情や思考を自覚することは時に痛手を負うが、心を不自由にしていた元凶=コンプレックスという呪縛から解き放たれるための鍵となるかもしれない。