大きな荷物が届いた。さて、何でしょう?
正解は長柄棕櫚箒。5年近く使ってきた使い勝手の悪い箒(右側の小さいの)からようやく乗り換えました。これは和歌山県の職人さんが一つ一つ手作りした、山本勝之助商店の棕櫚箒。手箒だと腰が痛くなるため今回は柄の長いタイプにした。
棕櫚って長野県だとあまり馴染みのない木。ここら辺だと稲やホウキモロコシが原材料となっている箒が主流で、棕櫚箒を滅多に見かけないのは棕櫚の木が西日本などの温暖な地域に生えていることが多いからだそうだ(うろ覚えだけど確かそうだった)。
掃除道具を買い替えるにあたって有力候補だったのは、ハンディタイプのコードレス掃除機だった。しかし、どの家電製品も高いし、そもそもアパートでは掃除機の音が騒音の原因になりかねないと考え、最終的には昔ながらの箒を選んだ。振り返ってみれば今まで掃除機がなくても箒とクイックルワイパーと雑巾があれば事足りていたし、何より気軽に取り出せて夜中でも静かに掃除ができるのは嬉しい。昨今の電気代の値上がり事情や電力不足を考えると、電気代ゼロな箒はメリットがある。ワンルームアパート程度の掃除なら箒で十分なのだ。
使い始めは樹脂ががっつり落ちるため、丁寧に払い落としてから使っている。それでもまだ樹脂は落ちるが、数週間使用していれば自然に落ち着くらしい。しかしまあ、棕櫚箒は履き心地がかなり良い。埃が舞い上がらないし、しなやかな繊維がフローリングの溝に入り込んだゴミや落ちた皮脂(乾燥肌なので冬は特に・・)などもよく掃き出してくれる。ちょっと高めの一品だったが良い買い物をした。
ちなみに私の買った棕櫚箒は六千円程度のもので、最高級品の鬼毛タイプは二万円以上もするそうな。流石にそこまでは手が出なかった。