今日も昨日と同じくらいの時間に起きた。溜まっていたドラマを一気見したり、音楽聴いて踊ったり。汗かいてちょっと体が冷えたので、昼間に湯船にお湯をたっぷり溜めて、頂き物のバスソルトを入れたいい香りのするお風呂に入った。昼からのんびり湯船に浸かれるって贅沢な時間の使い方だなと思う。部屋中にゼラニウムのちょっと苦めな香りが満ちててうれしい気分。
*****
ドラマ「君が心をくれたから」の第三・四話は、香りの思い出がテーマの回だった。品種改良されたマーガレットの花束、初恋の人の上着に染みついた花火のにおい、放課後に食べたクレープの甘い香り。
「においって思い出なんですね」
雨ちゃんのセリフに胸がキュッとする。
何年か前ににおいについて日記に書いたことがある。匂いフェチの話だ。私は昔からにおいにすごく敏感で、割と幅広く好意を向けている。それぞれの季節のにおいや花やハーブ系のいいにおいも好きだし、生活感漂う人の家のにおも好きだ。子供の頃、友達の家に行った時に感じる「おじいちゃん家ぽいにおい」とか「ちょっと湿気ったこもった空気のにおい」とか、子供心に「いいにおいだな」なんて思っていた。
世間一般で嫌われているであろう汗のにおいといった動物的なにおいも好きだ。もっとマニアックなところを言えば、自動車のハンドルを握った後のちょっと汗ばんだ自分の手のひらのにおいをすんすんと嗅ぐのも好きだったりするし、嗅ぐとなぜだかとても安心する。なんてことを言ったら変人だと思われるかもしれないけれど、たぶんこれが匂いフェチの確たる証拠なのかもしない。
私がこの世で一番好きなにおいがある。会社の人たちにそのことを話すと、彼女彼らは「全然理解できない!」と首を横に振った。挙句「変人だよ」と言われてしまった。大袈裟な。私はすごくいいにおいだと思うし、嗅ぐと青春の夏っぽさを感じてすごく好きなんだけどな。
私が愛してやまないのは、トマトのヘタのにおい。あの独特な青臭いにおいが大好きで、トマトを買うたびヘタをとっては思いっきしヘタのにおいを吸い込んでいる。スーパーに売られているトマトよりは収穫したてのトマトの方がヘタの青臭さが強い気がする。もしかしたら前世は青虫だったのかもしれない。