朝起きると、思いの外雪が積もっていた。アパートの駐車場の雪かきと車の雪下ろしのため、眠いまぶたをこすりながらジャケットのフードをかぶって外に出た。靴をズボズボと雪に踏み入れながら車にたどり着く。車は雪にすっぽり覆われて、まるで巨大なアイシングクッキーのようだった。
今日はいつもより一時間遅い9:30始業。時間があったので雪かきをした後にもう一度ベッドに潜り込んだ。服が湿ってて布団の中が暖かいのか冷たいのかよくわからない。二度寝したかったけれど遅刻するわけにはいかないので渋々出勤準備をした。熱いシャワーが雪かき後の体を労ってくれる。
会社に着いて早々、広い駐車場の雪かきを手伝う。全身を使ったせいか身体中が痛い。でも意外といい運動になって午前中は調子が良かった。
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冬の寒さはいろんなことを億劫にしてしまう、ちょっと意地悪な季節だと思う。寒いと活発に動けないし、乾燥で肌がカサカサするし、緑の少ない風景はどこか味気ない。でも、みんなに嫌われている冬にもいいところだってある。寒い朝に飲むココアは気持ちをゆるめてくれるし、結露した窓に絵だって描けるし、あったかくした部屋の中で冷たいアイスを食べるといつもよりおいしく感じる。春の始まりにいつも思う。もうちょっと冬が私のそばにいてくれてもいいのになって。
