南東三階角部屋日記

四十代前半女性のひとり暮らし日記です。記録としての投稿がメイン。

2月5日

無事、母の手術が終わった。

 

まだ良性か悪性かはっきりしていないのでなんとも言えないが、ひとまず安心。今回は1週間の入院となるそうで、今週末に様子を見に行こうと思う。

 

せっかく有給を取ったのだからと、別の病院に入院している大叔母さんの見舞いに行った。大叔母さんはこの日記に度々登場する亡くなった大叔父さんの奥さんで、私とは血縁関係はない。しかし小さい頃から良くしてもらっていたこともあり、会いに行こうと思った。もう一年以上会っていないだろうか。

 

私は彼女のことを「おばちゃん」と呼んでいる。おばちゃんはとても穏やかな人で、怒った姿を見たことがない。大らかで優しい人だ。

 

おばちゃんの容態は良くなかった。数ヶ月前に末期の膀胱がんが見つかり、すでに全身転移している。今日あったときに朦朧としていたのはモルヒネの影響と聞いた。医師の見解では、持って一日、二日らしい。

 

おばちゃんは声にならない声で、微かにありがとうと言っていた。涙は流すまいと思ったが、自然と目は潤んでしまう。もしかしたら悲しそうな顔を見せて心配させてしまったかもしれない。おばちゃんの手はあたたかく、病室を去るまでずっと握っていた。

 

こうしてだんだんと近しい人が去っていくのだろか。さみしい。